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大阪府堺市で創業95年のこんにゃく・ところてん製造販売食品加工メーカー4代社長の挑戦! 【中尾食品工業株式会社】

【インタビュアー 採用定着士 野田 亨】

大阪府堺市で創業95年のこんにゃく・ところてん製造販売食品加工メーカー4代社長の挑戦! 

初めまして、私は中尾食品工業株式会社の代表取締役の中尾友彦と申します。
当社は、大阪の堺市でこんにゃく・ところてんを製造している食品加工メーカーです。
昭和2年創業し95年、設立46年を迎える会社で、私は4代目の社長となります。
現職は8年目となります。
私が、先代から25歳の時に引継ぎました。
これをお伝えすると、先代が若くしてと思わないでください。
先代は、会長として元気に工場で働いています。
会長には、専門職スペシャリストとして、長年の職人としての経験を伝承し、製造現場の改善活動の責任者としての役割を担っていただいています。

今は、4代目の社長として会社を切り盛りしていますが、自分が家業を継ぐということは意識していませんでした。特に3代目社長から後継ぎの話などもありませんでした。
ただ、なんとなくですが、高校1年生の時の学校の先生からの「これから先の将来について」の話を伺った際に、家業を継ぐということも将来の選択肢の一つだなと意識をするようになりました。
その時に役立つ勉強をと思い、大学では経営工学を専攻しました。
卒業するとき、コンサルタントを志望していましたが、その時に、唯一ご縁があった証券会社に就職をしました。
就職当時は、東日本大震災があり、世の中が厳しい状況下にありましたが、そんな中でも会社の業績を上げている会社なども見ることができたことはとても勉強になりました。
就職して1年半後のことでしたが、2代目が脳梗塞で倒れたのをきっかけとして会社に入社することを決めました。
これが私のこの会社に入社するきっかけです。

話を聞きたい!

大口取引先との取引停止!商品にカビが生えていた。

会社に入社後工場で一からこんにゃくづくりを学んでいました。
しかし、それは同時にこのままでは大きな問題が起きるのではないのか?とも思っていました。
食品工場に必要な衛生環境、従業員モラルの問題等これでは会社がダメになってしまうと危機感をいただいていました。
そんな最中、大口取引先のスーパーから連絡が入りました。
商品のところてんにカビが生えているという内容でした。
結果として、「約1万個、300万ほどの損失」となりました。
これにより、会社は大口の販路を失いました。
その時の社長は、現状の仕事が忙しいことを理由に何の手立てもしませんでした。
それを見た私はさらに危機感を感じるとともにこれではだめだと思ったのを覚えています。

話を聞きたい!

社長、変わってくれ!

それをみて、「3代目社長に、社長を変わってくれ」と直訴しました。
社長は社長と言う仕事に固執していなかったのが幸いで、「いずれお前がやっていく会社なのだから」と言われ、私が4代目社長になることが決まりました。
私が就任してからは、会社の数字の把握、現状分析、工場のルール作りを行い、徹底して伝えていきました。
すぐには無理でしたが、半年後には理解をしてもらうことができたのか、従業員がルールを守ることができるようになりました。
それから会社のあるべき姿、工場の進む道などを細かくまとめた「経営計画書」を作成し従業員全員に配布をしています。
ところてんにカビがあり大口顧客との取引停止から8年たった今の当社では、19年に、国際的な衛生管理基準「HACCP(ハサップ)」をベースにした、大阪府の「大阪版食の安全安心認証制度」を取得しました。
21年には、国際的に通用する日本発の食品安全マネジメント規格「JFS-B規格」の適合証明も取得しています。

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海外展開での失敗を糧に!

こんにゃく芋をベースにスムージーを販売する事業を行いました。これは、結果としてうまくいきいませんでした。
後で何故うまくいかなかったのか?自分でも分析をし、2つの結果を導きました。
1つ目は、自分ひとりで走ってしまい、従業員の力を借りなかったこと。
そして最大は、新商品で新市場という分野だったことです。

この失敗を元に作った商品、「SHAPE MEN」があります。
これは、前回の失敗から今回は、従業員を巻き込み何度も試作し商品を作りました。
2021年7月の自社通販商品で一番の売れ筋商品となりました。
従業員もこの商品をどのように販売をしていこうか?などのアイデアを出してくれており、自分たちが生み出した商品と思ってくれています。

これからも、従業員と共に新たな商品の開発も手掛けていきたいと考えています。

今では、大手コンビニ、ファストフード店、百貨店、ミシュラン星ありレストランなどでも当社の商品や共同で開発した商品を取り扱っていただくまでになりましたが、今後もこんにゃく、ところてん事業を拡大させていきたいと考えています。
それには、従業員に、今よりももっと仕事を任せられるような人材になってもらいたいと考えています。そのためには、従業員教育も大切なことだと思っています。
任せるに足る人材を育てることも経営者の仕事だと思っていますのでこれからも取り組みを進めていきたいと考えています。

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会社情報

会社名略称. 中尾食品工業株式会社
会社名 中尾食品工業株式会社
理念・使命 【企業理念】
伝統と創造を持って笑顔あふれる人生に貢献します。
【企業姿勢】
私達は、コンプライアンスにのっとり安全・適切な食品提供を行います。
私達は、他にない技術で社会を豊かにします。
【行動指針】
・私達は、常に相手に感謝の気持ちを持ち、明るく元気な挨拶をします。
・私達は、常に「より良く」を考えます。
・私達は、人が見ていなくても、責任を持って業務を行います。
・私達は、目標を掲げ、臨機応変かつ迅速に業務を全うします。
・私達は、目先の損得よりも、善悪で物事を判断し行動します。
・私達は、喜ばれる商品をお客様とともに作ります。
・私達は、選ばれる会社であり続けます。
・私達は、必要な情報を積極的に開示します。
・私達は、法令や社会のルールを守り、責任ある行動を取ります。
・私達は、社会に貢献できる会社であり続けます。
会社名 〒593-8312 大阪府堺市西区草部715
アクセスマップ 地図を開く
代表者名 代表取締役社長 中尾 友彦
最寄駅 JR阪和線 鳳駅 徒歩25分
失敗談・成功談 失敗談;スムージー販売
成功談:会社の仕組み構築、新商品「SHAPE MEN」の好調な販売スタート
3年後ー5年後の目標 現状維持をしながら今よりも売上もアップして利益を出していること。
新規事業・チャレンジしたいこと こんにゃく・ところてんをベースとした新商品を開発したいと考えています。
現在進行中の新商品アイテムも何件かあります。
組織図・組織構成 全体19名
事業内容 こんにゃく、ところてん等の製造・販売

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採用定着士情報

今回の社長インタビューは下記の採用定着士が記載しました。
尚、ご興味がある際への当サイトからの連絡は採用定着士を通してお願いします。

事務所名 【インタビュアー 採用定着士 野田 亨】
住所 大阪府大阪市中央区内本町1-1-10五苑第二ビル3F
電話番号 0120-792-770
事務所HP https://h-around.com/
企業のセールスポイント 当社は、「採用」が変われば「企業」が変わる!をモットーに、
企業の人材採用力、人材定着力アップを支援する会社です。
当社クライアント様で、独自性を持ち、また将来に向けて前向きに
経営をされている会社様をご紹介いたします。
大切にしている考え方 「採用」が変われば「企業」が変わる!
事務所からのメッセージ 未来経営を始めると会社が加速し始めます!一緒に未来経営やりませんか?
保有資格 採用定着士

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採用定着士 野田の目!

95年続く会社を引き継いだ覚悟に驚きました!

中尾社長は4代目社長です。
25歳で、90年近く続いてきた会社を引き継ぐというのはどんな気持ちだったのだろうか?
インタビューをしながら最初に思ったことです。
先代が倒れたり不幸があったりして若くして会社を継ぐという話はよく聞きますが
先代社長が元気で、しかも跡継ぎが20代半ばというのは聞いたことがありません。
しかし、中尾社長は高校の先生からの言葉をきっかけに自分の将来のことを考えて
大学に進学、就職をし、今に至ります。
目標やゴールを持って働くことの大切さをこれほど体現している方は、そうは、いらっしゃらないと思いました。
また、ただ引き継ぐだけにとどまらず、こんにゃく・ところてんの新たな可能性について
日々研究し、新商品開発にも余念がありません。
ここではお伝えすることができませんが、他にも挑戦したいことがある話を伺うことができました。
近い将来、きっとその思いは実現し、さらなる発展と遂げていかれると思います。
創業100年に向けて大阪堺から全国へ、そして世界へこんにゃく・ところてんの可能性を広げていき羽ばたいていかれることを祈願しております。

(著)ヒューマンアラウンド株式会社 採用定着士 野田 亨

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