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創業当時から変わらぬ想い「地域に根ざした企業になる」【株式会社ホテルグランド東雲】

【インタビュアー】徳田社会保険労務士事務所 福田祥子

先代の開業までの道のり

常に新しいことに挑戦し続けてきた先代

 先代社長は当初、旧千代田町(今のかすみがうら市)で国道6号沿いに果物の観光農園をやっていました。しかし、当時は国道沿いに食事処が全然なかったのでだったらレストランをやろうということでレストラン(ドライブイン)を始めました。先代はみんながやってることはやりたくないみたいな天邪鬼なところもあって(笑)。
 そのあとどこか別の場所に土地を買おうとなり、つくばのこの土地を購入。当時この辺りはまだ目の前の大通りは道路が舗装されていなかったりと、つくば進出に賛成する人はほとんどいなかったそうです。

 でもそこはやはりやってしまうのがさすが先代ですね。昭和53年に開業しましたが、縁もゆかりもなかった土地にやってきた先代は「地域に根ざした企業にならなくては」と常に考えていたようです。歓迎してくれる方もいれば、よそ者が来たと良く思わない方もいました。歓迎してくれたのは同様にビジネスをやっていた方ですね。我々のビジネスはその町の力、町の活況がないと継続できないものですから。

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2代目社長として

平成20年に社長就任

 この業界に入ろうと思ったきっかけは、大学卒業時にいくつか就職先の選択肢があって、別の企業への就職が濃厚だったんですが、とある諸事情でその話がなくなってしまったんです。当時万博に合わせてホテルで採用募集があったので、それを機に働くことになりました。まあ実のところ、私の父からもデスクワークは向いてないと言われてたのもあるんですよ(笑)。あと学生時代にホテルのアルバイトも経験していたのでこういう仕事が嫌いではなかったですね。

 我々はまもなくつくばで開業して50年になりますが、開業から変わらずこのように営業出来ている理由はやはり「つくば」というところがそれだけ魅力のある町になり、尚且つ進化し続けていることが大きな要因だと思います。
 例えば「筑波科学万博」の開催です。これにより「つくば」の名前が日本はもとより世界に知れることになりました。
 そして次に「つくば国際会議場」がオープンしたことがあげられます。それまで市内には200~500名収容の会議施設はありましたが、つくば国際会議場ができたことにより最大1200名の国際会議ができるようになり、宿泊や飲食業に携わる皆さんに大きな恩恵がもたらされました。
 そして極めつけは「つくばエクスプレス」の開業です。これにより沿線開発も進み、流動的に人の流れが大きく変わったと感じます。昨今は人口増加率も日本一になり、選ばれる市へと変貌しています。そのような変化の中で、地域に根差して地域に必要とされる会社にいかになれるかということを常に考えています。

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先代から変わらず受け継がれる当社の核となるもの

それは「建物」「料理」「地域」の3つ

「不易流行」という言葉がまさに当社に当てはまると思います。変えるべきところは変えなきゃいけない、でも変えてはいけないコアの部分は守るということです。

 この建物は先代が台湾から持ってきた木材(ヒノキ)で作られました。建物はどうしたって古くなります。でも亡くなった先代が本当に大げさに言えば命を懸けて作ったようなものなのでこれからも守っていかねばならないと強く思います。お客様に喜んでもらえる施設としてこれからも大切に使っていきたいと思います。

 また、先代からずっと言われてきたことなのですが「とにかくおいしいものを出しなさい!」「“これでいいや”ではなく“これがいい”と思って作りなさい」「料理は他に負けちゃいけない」と。これは料理人だけでなく、食材の仕入れもサービス現場でもすべてにおいて手を抜いてはいけないということですね。

 私が経営理念として掲げている「地域に根ざし、地域になくてはならない企業を目指す」ためには、地域のイベントごとに必ず参加する会社でいようと思っています。
 あと、なかなか当社は喫茶とかケーキとかのイメージが世間に持たれていないようで、敷居が高いイメージがあるようなんです。決してそんなことはないのですが、伝統的な部分も守りつつそのイメージを払拭して皆さんに気軽に足を運んでいただける場所になれるよう努力が必要だなと感じています。

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今後の課題

先代の想いを継承しつつ自分自身の経営理念を貫いていく

 私は経営理念というのは次の代には変えていってもらっても全然問題ないと思うんですよ。ただし、「建物・料理・地域」のコアな部分だけ変えなければですが。経営理念はその時の経営者の考え方や人生訓を映し出しているので時代とともにブラッシュアップしていってもらってかまわないと思います。

 私自身が常に考えてきたことは「いかに働きやすい会社にしていくか」ということです。我々の業界はお客様第一なので、例えば9時~17時の勤務だとしても定時になったら帰れるというわけではないんですよね。たしかに昔は朝から晩までお客様が帰るまで働くみたいなところがありましたが、今は週休2日やフレックス休暇の導入によって環境を整えてきました。サービス業自体の定着率に課題を感じているので、今後も社員がいかに働きやすい環境を整えられるかということにしっかりと向き合っていきたいです。

 そのためにもマニュアル整備もしなければならないと感じています。マニュアルがないことで臨機応変にできるという利点はありますが、新入社員がいろんな人のやり方を教わってどれが正解なのかわからず困ってしまうこともあります。社員が働きやすい環境というのは休日日数ももちろんありますが、マニュアルで一定水準の業務内容の基礎を作って整えていかなければと思っています。

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会社情報

会社名略称. ホテルグランド東雲
勤務先名 株式会社ホテルグランド東雲
会社名 株式会社ホテルグランド東雲
理念・使命 地域に根ざし、地域になくてはならない企業を目指す
会社名 茨城県つくば市小野崎488-1
代表者名 代表取締役社長 市川一隆
最寄駅 つくばエクスプレス つくば駅から徒歩10分
失敗談・成功談 成功談ということではないのですが、この仕事の醍醐味はやはりお客様に感謝していただけることだと思います。
私自身が結婚披露宴に入ることがあった時、新郎新婦のご両親に声をかけていただき非常にやりがいのある仕事だと感じました。
サービス業は一種の魔力があると思います。涙ながらにお礼を言ってくださるお客様を前にすると心に響くものがあるんですよ。あと、お客様へのサービスの中でどんどん仕事を覚えて、テーブルを任されるようになったら成長も感じられるし達成感・充実感もあります。一度味わってしまうと抜け出せなくなる、だからある意味、魔力のようなものですね。

これまで当社は2016年のG7伊勢志摩サミットの大臣会合や2019年のG20大阪サミットの大臣会合など、国内外のVIPの皆様のおもてなしを担当させていただきました。
その中でも貴重な経験としては、皇室の方がご来県なさった際のお食事を何度も担当させて頂きました。特に記憶に残っているのは、現在の上皇上皇后両陛下が天皇皇后両陛下として茨城県にお見えになった際、3度お食事の担当を弊社がさせていただきました。
この時の緊張感は通常とは全く異なりました。しかしこのような機会に携われること自体が名誉なことなんで、携わった全員にとって人生でも記憶に残る経験になったと思います。そういった経験を重ねることでモノの見方や日々の仕事にも変化が出てくると思うので、今後も従業員の皆さんには様々な経験を味わってもらいたいですね。

3年後ー5年後の目標 【3年後】
コロナからの完全脱却を目指したいです。この3年で変わってしまった生活様式。そこから復活するためには同様に3年以上はかかるでしょう。現在も様々なイベントを企画していますが、そういったことをどんどんきっかけにしてお客様の気持ちを喚起できるようなそういう3年間にしたいです。

【5年後】
「地域1番店」という形を取り戻したいです。隣のつくばみらい市にも多くの企業が進出し、住宅地もどんどんできてきています。そのあたりの需要も取り込めるようにして、つくばでいろんなことをやっていただけるような場所をもう一度取り戻したい。また、エンタメ系にも力を入れていかねばと思っています。若い人達が今後のお客様になってくると思うので、若い力・視点をもった先代の孫にも戻ってきてもらったんです。

新規事業・チャレンジしたいこと インバウンドの集客ですね。でもそれはうちだけの力では無理で、このエリアで呼べないといけないので、今ホテル仲間と「なんか仕掛けたいよね」と話している最中なんです。九州の知り合いに茨城でどこ行きたいかを聞いたら「フルーツ狩り!牛久大仏!」って言うんですよ。我々にとっては大した事のないもんだと思っても他の人からすると結構価値のあるものだったりする。ちょっと長い期間はかかりますが、将来的には県全体が繋がってるような形で、車社会じゃなくて外国の方も回りやすいようなまちづくりをしていけば自ずと利用客が増えていくのかなと感じます。
こんな人に会いたい 『感動できる人』ですね。
非常に抽象的なんですけど、お客様と感動を共有できる人、お客様の心が動く瞬間を自分の感動に変えていける人、そういう感性がとても大事だと思います。
事業内容 宿泊だけでなく各種ご宴会・会議・ご会食・ご婚礼・七五三祝などプライベートからビジネスまでお客様の様々な集いのシーンにお応えできる多彩な会場を備えたホテルの運営
その他 私の趣味は食べ歩き、映画鑑賞。
ゴルフはやりますが、趣味というほどではありません。
あと週6でジムに通っています。60歳過ぎると色々出てくるので。バイクとストレッチは毎回、それ以外は日によってメニューを変えてやってます。
応募の流れ 当社にご興味のある方はまずインタビュアーである、
採用定着士を通して、ご相談下さい。
採用定着士の事務所名 徳田社会保険労務士事務所
採用定着士の氏名 福田祥子

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採用定着士情報

今回の社長インタビューは下記の採用定着士が記載しました。
尚、ご興味がある際への当サイトからの連絡は採用定着士を通してお願いします。

事務所名 【インタビュアー】徳田社会保険労務士事務所 福田祥子
住所 茨城県つくば市二の宮3-2-8 第一芳村ビル302
事務所HP https://www.tokuta-sr.jp/
保有資格 社会保険労務士・産業カウンセラー・国家資格キャリアコンサルタント・健康経営エキスパートアドバイザー・採用定着士・アンガーマネジメントファシリテーター・職場のSDGs推進コンサルタント・職場の基礎代謝改善ファシリテーター・パワハラ予防士など

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