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60年以上の歴史を持つ日本茶専門店。「心ほどける和みの時間」を届けたい【株式会社新緑園】

【インタビュアー】オフィススギヤマ 麻生 智加子

経営に興味があり家業に・・・

父から引き継いだ会社で、自分ならできると自信があった!

茶鑑定力9段の茶匠。普段は笑顔が素敵でユーモアたっぷりな社長です!

当社は、宮崎県新富町にある60年以上の歴史を持つ日本茶専門店です。
父の代で創業し、私で二代目です。
私はずっとお茶にかかわる仕事をしてきたわけではなく、大学卒業後は、地元宮崎のテレビ局で営業マンとして働いていました。将来何がしたい、こんな業種で働きたい、などこだわりがあったわけではないのですが、ご縁があってテレビ局に入社し、お客様やエリアにも恵まれ、5年間営業トップでした。
宮崎のメジャーな企業で順風満帆に働いていたのですが、小さな違和感を覚えていました。
その違和感とは、「自分でやりたい」「経営に携わりたい」という気持ち。

その気持ちが強くなり、家業であるお茶屋に入ろうと決意しました。
父はもともと、色んな野菜をつくる農家で、どちらかといえば地元志向。販路や事業の拡大には消極的な人でした。

一方の私は、営業マンだったということもあり、県内外の品評会に出品したり、茶の鑑定力を競う大会に出場するなど、外に向かう気持ちで様々なチャレンジをしました。
もちろん0(ゼロ)から会社を興し、息子である私に事業を完全に引き継ぐ前に法人化までしてくれた父を心から尊敬しています。
それでも特に社長就任当時は「自分の方がもっと会社を大きくできる!」と根拠のない自信を持っていました(笑)。

そんな私の地道な努力も実り、平成22年9月に茶鑑定力9段位を取得しました。
茶鑑定力とは茶業界では全国茶業青年団主催で、茶の鑑定力を競う茶審査技術競技大会です。
9段以上は、全国的に見ても20数人しかいない狭き門です。

お茶は農産物ですから、毎年毎年新しいお茶が目の前に並びます。
香り、甘味、苦み、渋み、形、色などその多種多様なお茶の最良のポイントを見極める力をつけることが、お客様に本当に納得頂けるおいしいお茶をご提案することに繋がっていくと考えています。
美味しいお茶を作り続けることも、私の役目だと考えています。

話を聞きたい!

2年連続の赤字を経験し

ピンチをチャンスにしたのは行動力

お茶と言えば新緑園!

今年60歳になりますが、50歳までは何ともないお茶屋でした。
赤字とまではいかないですが、経営状況も決して良くはなかったですし、知名度もほぼ0(ゼロ)でした。

そんな中、ついに平成25・26年に連続で赤字を出しました。
「これはまずい!」と思い、50歳になって改めて勉強し直し、経営方針を根本から見直しました。
ちょうどその時、全国茶品評会が宮崎で開催されました。
宮崎であるなら!と出場したら、特別賞をいただきました。
それをきっかけにメディアにも取り上げていただき、知名度もどんどん上がっていきました。
併せて、パッケージデザインも変えたということもあり、事業が好転しました。

大会に出場した理由の一つに、地元の大会で他の人が賞を取るのが嫌だったということもあります。
負けず嫌いなんです(笑)。

お店のコンセプトや商品のデザインで気を付けていることは、
『上品で洗練されているけど、上から目線でないデザイン』
ということです。

細かいことですが、店内のPOPもテープで貼らないとか、書体をシンプルにする、色をあまり使わないで上品にする、季節感を出すなどを意識しています。
贈答用の商品は、気楽だけど、程よいお洒落感があるものを意識しています。

2年連続の赤字が新緑園の転換点ですが、
「経営方針の抜本的な見直し」
「大会に出場して結果を出す」
「デザインを変える」
など、具体的な行動に移したことで、ピンチをチャンスにできたと考えています。

話を聞きたい!

『宮崎茶にかかわる仕事=カッコいい』と言われる業界にする!

新緑園で働いて良かったと思ってもらうために努力は惜しまない

気になるお茶は試飲もできます♪

私は社長業が好きです。
もちろん、世の中にはもっと優秀な方がたくさんいて、そこには届いているとは思わないけど、自分はこの社長という仕事が好きです。
これは自分なりの感覚ですが、大会への出場を決意したり、デザインを変えたり、ここぞ!というタイミングを敏感にキャッチして行動できてきたのではないかと思っています。

私には大きな夢があります。
それは、
『宮崎茶にかかわる仕事=カッコいい』
と言われる業界にすることです。

そのためにも、まずは、新緑園で働いてくれるスタッフに、「新緑園で働いて良かった!」と思ってもらいたい。
働く環境をよくするための努力は、惜しまずやり続けていかなければならないと考えています。

仕事にやりがいを持ってほしいし、こちらが要望を出すからには、会社の状況をきちんと把握してほしいから、年2回、会社の売上や粗利など経営状況を報告する場を設けて、会社の情報を開示しています。

例えば、運動しなさい!と大まかな指示をされても、走る?筋トレ?泳ぐ?と何をしたらいいか分からないと思います。「健康診断の結果、メタボ症候群と診断されたから、1日30分のウォーキングを続けてください」というように、原因やなぜそれをやらないといけないか、の情報を伝えた上で、要望や指示を出すように心がけています。

それぞれの個性や感性を尊重しながら、一緒に新緑園のお茶を広めていきたいです。

話を聞きたい!

会社情報

会社名略称. 新緑園
勤務先名 株式会社新緑園
会社名 株式会社新緑園
理念・使命 【経営理念】
一、日本の伝統食文化である緑茶の販売事業を通じて、全国の方々の人生の様々な場面に心の潤いや喜び、感動を与え、時には悲しみをいやすことを使命とする。

一、その業務の中で、社員同士で品質や販売力を向上させ、お互いが尊重し合い助け合い、一人の社会人として心豊かに輝く人生を歩む事とする。
会社名 宮崎県児湯郡新富町大字新田15530-2
代表者名 代表取締役 黒木 信吾
失敗談・成功談 【成功したと思うこと】
・ノーブランドの新緑園の宮崎茶を、農林水産大臣賞の受賞や海外のコンテスト受賞をきっかけに10年前、20年前よりも広められたこと
・某大手航空会社のファーストクラスで通算6年以上利用いただいていること
・関東でも優良と言われるスーパーに170店舗ほど納品していること
・宮崎でも大手になるスーパーや百貨店でお茶ではメイン企業として扱っていただいていること
・売上が私が入社した30年前の2.5倍になったこと
・売上や会社規模が小さい割には、県内で認知いただいていること

成功談ではないですが、県内のお茶の組合の長を務め頑張っています!
宮崎茶に関わる仕事=カッコいい と言われる業界にすることが大きな夢です。

【失敗・苦労したと思うこと】
・業績が伸びたがそれで忙しくなり、社員に負担をかけてしまったこと
・社員の求めていることに気づけなかったこと
・退社した社員に対して、もっとこうしていれば…と悔いが残っている

こうして振り返ると、売上や茶の品質についての失敗はあまり浮かばず、社員さんのことが反省点、私の力量不足を感じるところです。
10年前の会社改革で、社員にもっとやりがいを持って仕事をしてもらえたら、と考えていた時に「これはいい!」と思った取組みを一斉に社内展開しました。私自身はその取組みの意味や意義を理解してたので、取組みが始まって満足していました。
しかし社員には何のためにやるのか、やるとどんな良い未来が待っているのかを具体的にイメージさせてあげることができず、また苦手意識を克服できるようなサポートも用意できず、取組みへの参加を一律に求められた社員にとっては負担となり上手くいきませんでした。
今はそれぞれの感性が違う。取柄も違う。一つの型にはめないようにしようと心掛けています。

【大切にしていることや言葉】
・社員が言うことを否定から入らない。まずやってみよう!
・できる限りお客様や社員の問いに即答する
 (その時返さず後からにすると、ミスに繋がる。熱量は熱量でしか返せない、という言葉が好きなので、すぐに対応するようにしています。)
・何か不具合があってもそこに悪気があるかないかで判断する(悪気があって失敗する人はいない!)
・現場は優秀だから信じる
・できるだけ穏やかにものごとを進める
・それぞれの感性、方法があるので押し付けない
3年後ー5年後の目標 宮崎でも有機栽培のお茶が増えてきていますが、それを売る販路がないことを懸念しています。
新緑園では製造から販売まで行っていますが、全国的に、作る人、売る人は別です。
販路がない現状のままではもったいないので、それらを取り扱って「宮崎茶」ということで全国、海外へに広めていきたいです。
新規事業・チャレンジしたいこと 既存のBtoC(リアル店舗、通信販売)やBtoB(県内外のスーパー流通)をまだまだ伸ばしたいです。
また、新緑園は日本茶専門店として、いわゆる緑の葉っぱを扱ってきました。
緑茶は奥が深いのですが、深堀りしても、一般の方には分かりづらいところがあります。
なので、緑茶以外にも、県産紅茶や玄米茶、ほうじ茶なども扱うことによって、お茶の魅力を広めていきたいです。
お客様が気軽に立ち寄りやすいお店作りも心掛けていきます。
こんな人に会いたい 私たちはこんな人と一緒に働きたいです!

・真面目でコツコツ働いてくれる方
・お茶が好き、お茶に興味がある方
・皆で協力して仕事に取り組む方
・人と話すのが好きな方
・明るく元気な方
・新しいことに挑戦するのが好きな方
・販路拡大に興味がある方
・お客様から「ありがとう」と言われる仕事をしたい方
・自慢したくなる製品、商品を販売したい方

経験は問いません。
先輩社員や私が丁寧に教えますので安心してください。

自分の個性や能力を活かして、成長したい!という方も大歓迎です。
社長や上司が上から押し付ける指示ではなく、社員の考え方や個性を尊重しながら、一人一人に合わせた指示を出すようにしています。
目標をもって、達成感を感じることができる職場です。

新緑園の美味しいお茶を広めたい!と思ってくださる方と一緒に楽しく働きたいです!
事業内容 日本茶の生産、加工、販売、袋詰め下請けなど
応募の流れ 当社にご興味のある方はまずインタビュアーである、
採用定着士を通して、ご相談下さい。
採用定着士の事務所名 オフィススギヤマグループ
採用定着士の氏名 麻生 智加子

話を聞きたい!

採用定着士情報

今回の社長インタビューは下記の採用定着士が記載しました。
尚、ご興味がある際への当サイトからの連絡は採用定着士を通してお願いします。

事務所名 【インタビュアー】オフィススギヤマ 麻生 智加子
住所 宮崎県宮崎市佐土原町下田島20034番地
事務所HP https://office-sugiyama.jp/
企業のセールスポイント クライアントの明るい未来の実現を、人軸(ひとじく)からコミットしています。
大切にしている考え方 立ち止まらずに、ポジティブに第一歩を踏み出しましょう。
事務所からのメッセージ 利益が出ているのなら、税金を払うよりも、未来への人材投資(採用・教育)に使いましょう。利益が出ていないのであれば、利益を出してくれるコア人材を採用しましょう。
従業員数 16名
保有資格 特定社会保険労務士、行政書士など多数

話を聞きたい!